Processing Technique加工技術
株式会社東宝ダイス製作所では常に安定した高性能を求められる金属加工の分野において独自の高精度な加工技術を駆使し、「製品の寿命」と「製品の制度」を徹底して追求しております。
加工技術
1.ワイヤーカット
超硬の内径の拡大を内研代わりに行うことをはじめ、超硬とケースに組み込まれた金型を水・油加工にて異形状に仕上げます。
併設されたミーリングマシンでは、3DCADでプログラミングされたデータで放電用の電極加工、ハイス焼入鋼の金型の直彫り加工も実施します。
ファーストカット後の、数回の仕上げ加工によって、より仕上面の制度が出せ、ラップ加工が容易になります。

2.内面研磨
内径が16φ以上の超硬は、岡本の内研機2台で内径を拡大研磨します。

3.円筒研磨
ワイヤー及びホーニング加工された超硬、内面研磨によって内径を拡大された超硬は、円筒研磨によって、外径の研磨(ストレートまたはテーパー)及び端面の直角度の加工を行います。

4.平面研磨
円筒研磨が終了した超硬は、平面研磨にまわり、両端面の研磨を行い、直角度と寸法公差内の研磨を行います。

5.超硬ピン
超硬ピンは、素材より荒加工、仕上げ加工・端面加工を行い、画像寸法測定器にて角度やRを測定し、仕上げていきます。

6.旋盤荒加工
ドリル加工された鋼材ブランクは下穴があいている為、旋盤荒加工の加工時間の短縮につながっています。

7.フライス
旋盤荒加工が終わった品物は、タップ加工や穴明け加工が施され、焼入れにまわります。
また、放電加工の異形状の電極の荒・中・仕上げの連続加工も行います。
金型の内径ラップが終了した後に、機種に応じた切込み・機械加工を行ないます。

8.焼入
荒加工・フライスが終わった加工品(SKD61.SKD11 etc.)はエレファー電気炉にて焼入れを行います。また、焼戻しを行い、焼嵌めに必要な靭性をだします。
社内に電気炉を有しているので、要求される特性に合わせた熱処理を施せます。

9.旋盤仕上加工(合わせ)
焼入れされたケースと研磨された超硬を合体させるための計算された嵌め合い加工を実施します。
圧入・焼嵌め後の細り代のデータ記録を行い、「目に見えない品質」を管理しています。

10.焼嵌め
エレファー製電気炉において、指定された焼嵌め温度に設定します。
一品ずつ瞬時に炉より引き出し、金型ケースへのニブの入れ込みを行います。次工程の作業効率の為、油の中に入れて冷やします。

11.圧入(油圧プレス)
仕上げ旋盤から適切に嵌め合い代(圧入代)を加工されたケースと超硬又はSKH51.SKD11のニブを冷間圧入します。

12.放電
焼嵌めや圧入された品物は、両端面・外径などが研磨され、放電加工にまわります。
独自の高精度な加工技術を駆使して製品精度を追及しています。
特にリニアモーター放電加工機により緻密な面粗度の加工が可能です。

13.マシニング
ハイス鋼の直彫り加工によるパンチやダイスの生産を強化しています。
高精度・高寿命の金型の短納期の供給に貢献しています。

14.仕上げ
熟練された「匠の技」を活かした手作業を軸とし、丸物・異形物の研磨・ラップ仕上げを行い、外観・寸法等の厳しいチェックを実施しています。
バイブレーション、エアーツール等の振動で精密に磨き上げていきます。

15.検査
画像寸法測定器、三次元測定器、輪郭形状測定器といった精密測定器を完備しています。
精密で複雑な金型、ミクロンオーダーにも対応可能です。
精密測定機器と併用して、ノギス・マイクロといった一般的な測定器を使用した測定検査も実施しています。
